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既存住宅における性能表示項目

7. 窓の面積

概要

住宅室内で行う生活上のさまざまな作業において、視覚に大きな負担をかけないように必要な明るさを確保することは、住宅の計画上重要な課題のひとつです。

このため、外部からの光を採り入れること(採光)や、照明器具によって必要な光を得ることが求められることになります。

また、窓の機能には、日照、採光、通風といった物理的なものに加えて、眺望、開放感、やすらぎの享受といった心理的なものがあるといわれます。

ここでは、住宅室内の採光をはじめとする開口部の総合的効果をあわせて見込んだ上で、開口部の面積と位置についてどの程度の配慮がなされているかを評価します。

ただし、窓の面積を単純に増大させることは、地震時の構造の不安定、暖冷房エネルギー使用量や外部騒音の進入の増大を招いたり、さらにはプライバシー確保が困難となったりするなどの課題があることについても留意すべきです。

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性能表示項目の説明

開口部の面積と位置については、次の2項目があります。

7-1 単純開口率
  • この事項は新築時に建設住宅性能評価を受けていなくても適用可能です。
  • 居室の外壁などに設けられた開口部の面積の床面積に対する割合を%以上で表示します。
  • 開口部の面積とは、天井面も含めた開口部の面積の合計です。はめころし窓のように開放できないものであっても、光を透過する材料で作られていれば対象となります。
7-2 方位別開口比
  • この事項は新築時に建設住宅性能評価を受けていなくても適用可能です。
  • 居室の外壁又は屋根に設けられた開口部の面積の各方位別ごとの比率を%以上で表示します。
  • 各方位とは、北、東、南、西、真上です。
  • ただし、住宅の開口部は、必ずしも、真北・真東・真南・真西及び真上を向いているわけではありませんが、ここでは、45 度までの範囲で斜め方向を向いた開口部についてもそれぞれ北・東・南・西の方向であるとみなします。
  • また、その方向に別の建物など、日光を遮るものがあるか否かを問うているものではありません。
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