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個別性能評価の概要

個別性能に関することにおける性能表示項目について

既存住宅の場合、新築住宅を対象とした性能表示事項(10分野32項目)のうち、劣化事象等による影響を何らかの形で反映でき技術的に信頼度をもって評価が可能な項目に限定して7分野27項目と、既存住宅のみを対象とした2項目が設定されています。

これらの事項は、事項ごとに選択項目となっていますので、評価申請の際には事項ごとに希望するかどうか明示していただく必要があります。

新築時に建設住宅性能評価書が交付されていない既存住宅では、現地調査で目視、計測等により判断できる性能表示事項に限られ、6分野16項目の適用にとどまりますので、ご注意ください。

既存住宅用の基準でも、基本的には、等級の設定など表示方法は新築住宅用の基準と同一となっています。


等級1で建築基準法関係規定を引用している性能表示事項は、その水準を下回る住宅について表示できるよう「等級0」が新設されています。 また、高齢者等への配慮にあっては、等級2と等級1の間に等級2−が設けられています。

  既存住宅性能評価
に適用する性能表示
新築時に
建設住宅性能評価が
交付された住宅
すべての
既存住宅
1.構造の安定に関すること 1-1 耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)
1-2 耐震等級(構造躯体の損傷防止)  
1-3 その他(地震に対する構造躯体の倒壊等防止及び損傷防止)
1-4 耐風等級(構造躯体の倒壊等防止及び損傷防止)  
1-5 耐積雪等級(構造躯体の倒壊等防止及び損傷防止)  
1-6 地盤又は杭の許容支持力等及びその設定方法
1-7 基礎の構造方法及び形式等  
2.火災時の安定に関すること 2-1 感知警報装置設置等級(自住戸火災時)
2-2 感知警報装置設置等級(他住戸等火災時)
2-3 避難安全対策(他住戸等火災時・共用廊下)
2-4 脱出対策(火災時)
2-5 耐火等級(延焼のおそれのある部分(開口部))  
2-6 耐火等級(延焼のおそれのある部分(開口部以外))  
2-7 耐火等級(界壁及び界床)  
3.劣化の軽減に関すること 3-1 劣化対策等級(構造躯体等)  
4.維持管理・更新への配慮に関すること 4-1 維持管理対策等級(専用配管)  
4-2 維持管理対策等級(共用配管)  
4-3 更新対策(共用排水管)  
4-4 更新対策(住戸専用部)  
5.温熱環境に関すること 5-1 省エネルギー対策等級  
6.空気環境に関すること 6-1 ホルムアルデヒド対策(内装及び天井裏等)  
6-2 換気対策
6-3 室内空気中の化学物質の濃度等
6-4 石綿含有建材の有無等
6-5 室内空気中の石綿の粉じんの濃度等
7.光・視環境に関すること 7-1 単純開口率
7-2 方位別開口比
8.音環境に関すること 8-1 重量床衝撃音対策  
8-2 軽量床衝撃音対策  
8-3 透過損失等級(界壁)  
8-4 透過損失等級(外壁開口部)  
9.高齢者等への配慮に関すること 9-1 高齢者等配慮対策等級(専用部分)
9-2 高齢者等配慮対策等級(共用部分)
10.防犯に関すること 10-1 開口部の侵入防止対策

○は、部分的にすべての既存住宅についての評価が可能なもの

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7分野の概要(※下図のうち、「劣化の軽減」「温熱環境」「音環境」は、既存住宅では評価対象外となります。)

  1. 地震などに対する強さ(構造の安定)
    • 地震などが起きた時の倒壊のしにくさや損傷の受けにくさを評価します。等級が高いほど地震などに対して強いことを意味します。
    • 等級1でも、建築基準法レベルの住宅なので、大地震が起きても倒れてしまうことはまずありません。
    • このほかにも、強風や大雪に対する強さに関する評価や、免震住宅であることを表示するものもあります。

  2. 火災に対する安全性(火災時の安全)
    • 住宅の中で火事が起きたときに、安全に避難できるための、燃え広がりにくさや避難のしやすさ、隣の住宅が火事のときの延焼のしにくさなどを評価します。

  3. 配管の清掃や取り替えのしやすさ、更新対策(維持管理・更新への配慮)
    • 水道管やガス管、排水管といった配管類は一般に構造躯体の修繕などを実施するよりも早く取り替える必要があります。
    • そこで配管の点検や清掃のしやすさ、万一故障した場合の取り替えのしやすさなどを評価します。等級が高いほど配管の清掃や取り替えがしやすいことを意味します。
    • また、共同住宅等については、排水管が寿命となった際、新しい排水管に更新する工事のしやすさや、間取り変更のしやすさの情報として、躯体の天井高等の評価、表示もします。

  4. シックハウス対策・換気、石綿の有無(空気環境)
    • 空気中のホルムアルデヒド等の化学物質の濃度などを測定します。
    • また、住宅の中で健康に暮らすためには適切な換気が必要なので、どのような換気設備が整えられているかについても評価します。
    • 住戸における飛散のおそれのある吹き付け石綿、吹き付けロックウールの有無を表示します。
    • 空気中の石綿の粉じん濃度などを測定します。

  5. 窓の面積(光・視環境)
    • 東西南北及び上方の5方向について、窓がどのくらいの大きさで設けられているのかを評価します。

  6. 高齢者や障害者への配慮(高齢者等への配慮)
    • 高齢者や障害者などが暮らしやすいよう、出入り口の段差をなくしたり、階段の勾配を緩くしたりというような配慮がどの程度されているかを評価します。

  7. 防犯対策
    • 外部開口部(ドアや窓など)について、防犯上有効な建物部品や雨戸等が設置されているかの侵入防止対策を評価します。

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